変人執事とツンツンお嬢様
涙が出なくなったのは
いつからだろうか
開き直るようになったのは
その後に、後悔するようになったのは
なんでなんだろうか。
(…なんて、誰に聞いてもわからないか)
もう…いわゆる「ツンツン」な性格を、治す気も無くなってきて
諦めてしまっている。
情けない。
でも
まず治し方もわからなくて
『ツンツンで何が悪い』
と
自らの悪態を認め、開き治り
人を寄せ付けないようにするしかなかった。
…それを「言い訳だ」と言われればそれまでだ。
(…なんて脆いんだ、私は)
たぶん、私は
ずっとずっと待っていたんだと思う。
彼のように
私に笑いかけてくれる人を……
ただ、こんなに…
変人だとは。
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