変人執事とツンツンお嬢様


一瞬固まってしまい


視界を埋め尽くすものが彼自身だと理解すると

ボッと顔が熱くなった。





(……な、なななな…////)



がっちりと抱きしめられているので、少しも動けない。


恥ずかしさや気まずさが募り、心臓もうるさく鳴り出していた。





「弥呼さま。今までのご無礼、誠に申し訳ございません。
これからは態度を改めるよう努めます。」


「……夜雅御さん…」


「…しかし。」




(…え、しかし?)



少し腕の力が緩み、顔を覗き込まれた。


そして視線が交わり、やはり心臓が大きく脈打つ。





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