幸せの音が響く
たくっ。アイツどういう腹してんだよ?昼にあんだけ食って次はクレープ?

大食いだな。


「ほらよ」

「わーありがとーう♪超美味そう。いっただきまーす」


ははッ・・でっけぇ口で頬張りやがった。
すげぇ嬉しそうな顔。てか幸せそう。

高村も美味しーいって幸せそうに食うし、たかがクレープでここまで笑顔になれるってある意味すげぇな。 

甘いもん好きで、お化け屋敷怖くて、屈託無く笑って・・・妙に可愛いところあって・・・今日1日でいろんな事知ったぜ。

ちゃんと女やってんじゃん。


『さて、そろそろ帰るか。時間も時間だしな』


日も暮れて、無駄にはしゃぎまくった1日が幕を閉じる時間となった。



駅に着いて“また明日な”と言葉を交わし別れる際、南が――



「広瀬。遊園地ありがとな!!久々だから超楽しかった!!お前の福引きのおかげだよ。また何か当たったら宜しくなー!!じゃぁなー」



お礼言ってったよ。

何か、楽しかったって言われて、すげぇ嬉しいんだけど?


そんな風に言われると何か・・・なぁ?


満足感っつーの?

いきさつはどうあれ、一緒に行ってよかったっつーか?



まぁ、俺もマジ楽しかったしな。





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