幸せの音が響く
『ってな感じ』

「やっぱダメか」

『気になるよな』




―午後の授業中―


「ちょっ涼子!!涼子ってば!!」

『おい勇哉!!早く起き―あッ』



午後の授業は担任のみっちー。

窓際に席を置く俺は暖かい陽射しとちょうどいい満腹感のせいで眠気がハンパじゃない。

もうマジで眠い・・。
授業どころじゃねぇ。

睡魔に負けた俺はそのまま・・――



「ぃって!!」

「ィタ!!」


いきなり頭に衝撃を受けた。


「バカ2人!!俺の授業で寝てんじゃねぇ!!」


頭の衝撃の次は多分俺に向けられたであろう怒りの声。
その主は紛れもなくみっちー。


「大体、昼飯食って眠てぇのはお前らだけじゃねぇんだよ。俺だって眠てぇんだ。それなのに授業受けさせてもらってるお前らが寝るたぁいい度胸してんじゃねぇか」

「や、頑張って起きようとしてたんだけどよ〜陽射しが超気持ちよくって」


と窓の外を見ると南が頭を擦っている光景が目に入った。

どうやら南も寝てたみてぇだ。


「2人揃って仲良く寝やがって。
お、そうだ。実は今日美化委員で中庭の花壇整備やるんだけど、ちょうどいい。お前ら居眠りしたバツってことで手伝え」

「はぁ!?」

「ヤダよ面倒くせぇ」

「俺の授業で寝てた奴が文句言う資格無し!!どーせ放課後時間持て余してんだろ?学校帰りにゲーセン行くぐらいなら校内の美化活動に精を出せ」

「ぇえー!!」

「決定な。授業終わったら中庭集合。
おし、授業の続き始めんぞー」


ぅげ〜マジかよ?


「私も一緒にしようか?ちょうどバイト無いし、私別にそういうの嫌いじゃないし」

「やーん♪Thank You〜!!コイツと2人じゃつまんないしね」


つまんなくて悪かったな!!でも高村もやるんなら―


「響もしようぜ!?4人の方が楽しいしさ!!一緒に俺のバツ受けてくれよ〜ぉ」

「・・たくっ。後でジュースおごれよ!?」



そんなわけで響、高村も加えて花壇整備が実行された。



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