幸せの音が響く
朝からビックリしたぁ。

だって鷹野君が入って来るなり、髪触るんだもん。

それに、キレイ・・とか、雰囲気違っていい・・とか・・いきなりそんなコト言うから余計にビックリだよ!!


好きな人にそんなコト言われたら恥ずかしくってどうしたらいいか。

それにそれに、鷹野君が髪に触れた時少し頬にも鷹野君の手が触れたんだよ!!

もう、超ドキッ!!としたー!!


私の前に立って右手で髪に触れ、その時一緒に頬に手が当たって、私は俯くしか出来なくて頑張って顔を上げようとするけれど、そんなの無理に決まって、上げれるのは目線だけで――

でも目の前には鷹野君の胸元だけでこれまたドキッとするし・・。

もうパニック状態。


最近、ビックリするコトが多すぎる。

遊園地の時はいきなりお姫様抱っこされて、今日もいきなり髪に触れられて。

何だって私にそんなコトするの?朝だって毎日早く来るし。
屋上のことは教えてくれるし。


なんか・・・なんか・・・変に期待しちゃう。

そんなことあるわけないと分かってるけど、もしかしたらチョットだけ・・―


って無いよ!!無い無い無い無い!!

何バカなこと考えてるんだろ。

鷹野君にはもっとこう―
キレイで可愛くてオシャレな感じの娘がお似合いに決まってるじゃん。

水澤さんみたいなさ。

鷹野君の隣に水澤さんがいても全然おかしくないけど、私がいたら・・・。


ぅ・・。最後まで言うと泣けてくるからやめとこ。


とにかく、鷹野君に好かれる以前に私が誰かに想われることが想像つかないから。







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