幸せの音が響く

“・・・俺が好きなのは、高村だよ”





予期せぬ答えが返ってきた。



鷹野君が私を好き・・・? 


何を言って――


そう思った瞬間




『ごめん、ウソ。今の冗談。忘れて』





じょ・・冗談――


そっ、そうだよね!?

鷹野君が私を好きだなんてあり得ないよ!!

ウソに決まってるじゃん!! 

ウソに・・・―――





ヤバッ・・!!

泣きそう。





「あはは・・。分かってるよそれぐらい。
あ、ゴメン。私ちょっと教室に忘れ物しちゃった・・取ってくるね!?ごめんッ・・!!」






出てくる涙をどうしようも出来なくて、鷹野君のそばから離れた――








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