幸せの音が響く
『じゃぁ、どうしろってんだよ!?このまま誤解されたまんまでいろってか!?』

「とにかく落ち着け」

『これが落ち着いてられっかよ!?』

「大体、昨日の今日でいきなり俺と水澤は何もないって幸ちゃんに言うのか?
本来昨日の事はお前は知らないと思ってるんだぞ?
それなのに、そんなふうに言ってみろ。不安だけじゃなく余計な誤解を招くかもしれん」

『あ゙ーもう!!じゃぁどうしろってんだよ!!?』

「幸ちゃんから聞いてくるまで何も言うな」

『はぁっ!?』

「しばらく様子を見るってことで。な?」

『様子見るったってよ〜・・・』

「まぁまぁ。コレ持って幸ちゃんトコ戻んな」



“ほい”と、パックのブドウジュースを2個手渡し先生は職員室に向かった。




てか、先生からあんな話聞かされてどんな顔して高村に接すればいいんだよ?


俺と水澤がヤッたと思ってる確率90%ってところか? 

後の10%は俺のこと信じてるってコトにしよう!!


・・・・・10%って低!!


あ〜!!ヤベェヤベェヤベェヤベェよーッ!!

俺嫌われたりしねぇよな!? 

軽い男って思われてねぇよな!?


頼む軽蔑しないでくれ!!俺は無実なんだよ!!





って高村に言いてぇ。


何で言っちゃダメなんだよ!?ワケ分かんねぇ。




そう思いながら保健室のドアの前でつったっている俺。


いつまでもこうしてるワケにもいかねぇって分かってんだけど一歩が出ねぇ!!


あーもう!!考えたってしょうがねぇって先生も言ってたんだ!!





まずは高村を守るッ!!




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