幸せの音が響く
いや〜ぁ!!やっぱり高村は可愛いなッ!!


恥ずかしそうにちょこんと俺の膝の上に座ってる。

なーんか、ちょっかい出したくなるんだよなぁ高村って♪反応が素直っていうかさ。


あ、そういえば高村って俺のどこが好きなんだろ?

俺はちゃんと言ったぞ?


『なぁ、高村は俺のどこが好きなの?俺も言ったんだし高村も言ってよ』

「どこって、沢山あって一つに絞れないよ。
でも惹かれたきっかけは1年前だよ」

『1年前?』

「私も1年の頃から鷹野君が好きだったんだよ。
1年の時、鷹野君とバスが一緒になったことがあって。その時、鷹野君がおばあちゃんに席を譲ったの」

『・・・』

「それ見て、キレイな人なんだなって思ったの。優しい人だなって」

『あ〜でもそれ、高村のうけうりなんだよね、実は』 

「?―私のうけうり?え、何?どういう事?」

『俺も見たんだよ。高村が他の人に席譲ってるの。
高村が席譲ってるの見て、ああ、俺もこういう行動が自然に出来る人間になりたいなって思ったんだよ』

「ウソ!?」

『マジマジ。だから高村が見た俺って、高村によって変化した俺なんだよ』

「えッ、そんなの全然知らなかった・・・ぅわぁ見られてたんだ!?何か恥ずかしい!!」

『見られてたのは俺だって一緒だっつーの!!
でもそのおかげで今こうして両想いになれたわけだし上々じゃね?』

「うん・・・」






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