幸せの音が響く
「はいコレ。言ってたCD」

『お、Thank You〜』

「てか、お前高村さんと付き合ってんだってな?」

『おう!俺は今、最高に幸せだ』

「何かかなり意外なんだけど?」

『何が?』

「だって水澤・・あいつ響にベッタリだったじゃん?まぁ、お前は嫌がってたけど。でも、全然逆のタイプじゃん」

『俺、ああいうタイプの女嫌いなの。
傲慢で自分勝手でムダに色気振りまいて香水きつくて、マジうざい』


その点、高村は謙虚で穏やかで優しくて可愛くて・・言うことねぇなぁ。

あんな女と一緒にしてくれるな。


「へぇ。でもヨカッタな。これで水澤に言い寄られることないし」

『まぁな。やっと解放されたよ』


高村と付き合い出したと公表した日から水澤は俺に近付かなくなった。

いつも聞き分けのねぇ女だと頭にきていたけど、今回ばかりは、まともなところもあんじゃねぇかと感心していた。


が、とんでもない!!

あいつは高村にあることないこと吹き込んで、挙げ句の果てに高村に何かするつもりだ。

そんな事はさせねぇ!!高村は俺が守る。


でも、どうしても全てのことに目が行き届かないから密かに護衛を頼んである。

南と勇哉だ。そして佐伯先生。



佐伯先生に水澤の話を聞いたその日に南と勇哉にも、水澤が高村に何かするかもしれないから注意して見てくれないか、と頼んでおいた。

話を聞いた2人は快く了承してくれた。

佐伯先生も「生徒を守るのは先生の仕事」と言って。




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