幸せの音が響く
1人の男の子
鷹野 響(たかの きょう)
高2の春 クラス分けの表に彼の名前を見つけた。
(わ・・また・・)
別に鷹野君がキライなわけじゃない。
ただ、眩しくて・・。
鷹野君はカッコイイと評判
カッコイイからモテるわけで・・。
一見、茶髪でチャラそうに見えて・・たまに授業中寝てたり、サボったりしてるけどそれは適度な息抜きらしく・・。
それでも成績は良い方みたいで・・。
なんだかんだ言っても、結構目立つ存在。
私は、そんな鷹野君と1年の時クラスが一緒だった。
そして、今年も・・・。
出来れば離れたかった。
だって・・近くにいればいるほど、私と鷹野君の距離が遠いと思い知らされる。