幸せの音が響く
 今日は水曜日


毎週水曜日は、私達の図書当番の日




最初はイヤだなぁ・・って思ってた。

だって、やっぱり何を喋って、どう接していいか分からないし、軽くてチャラそうだし・・。


まぁ、人は外見じゃないって分かってるんだけど・・・。


でも、最近は違ったりする。


鷹野君は違うんじゃないのかな?って・・。



そう思うのは、図書委員になって、何かしら鷹野君と話す機会が増えたりして・・・鷹野君の優しい部分をたくさん知ったからかな・・。


やっぱり、思ってた人と違う。 真面目で優しいんだな――って。




時折交わされる鷹野君からの朝のあいさつで、警戒心みたいなものは消えつつあり。

当番の時も鷹野君から話かけてきてくれて、少しずつ小さな会話があったりする。





こんな小さな積み重ねのおかげか、私は水曜日をイヤだとは思わなくなった・・。



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