幸せの音が響く
今日は綾瀬さんから本の整理を手伝ってほしいと頼まれた。
棚の上段にある本を隣部屋に移す作業だった。
―――『高村なにやってんの?』
と、担任の先生からの呼び出しで少し遅れてやって来た鷹野君が私に聞いてきた。
「あ、ここの本を隣部屋に移すから―って。」
『じゃなくて!!そういうのは俺がするから。
重たい本とかあんだから、バランス崩れたら危ないだろ。高村は部屋に運ぶのやってよ』
そう言って鷹野君は、私が脚立にのぼって本をおろしているのを見て、危ないから――と替わってくれた。
そんな風に男の人から女の子扱いされたのは初めてで・・恥ずかしかったけど、嬉しかった・・・。
そして、今の作業が終わってもう帰れるのに鷹野君は私がしていたシール貼りを手伝ってくれた。
これは、たまたま綾瀬さんが1人でやっていたのを見て、私が「手伝いますよ?」と言ったのが始まりだった。
でも、そうやって優しくされたらどうしていいか・・・。
私には、この小さな優しさが痛い・・・・。
棚の上段にある本を隣部屋に移す作業だった。
―――『高村なにやってんの?』
と、担任の先生からの呼び出しで少し遅れてやって来た鷹野君が私に聞いてきた。
「あ、ここの本を隣部屋に移すから―って。」
『じゃなくて!!そういうのは俺がするから。
重たい本とかあんだから、バランス崩れたら危ないだろ。高村は部屋に運ぶのやってよ』
そう言って鷹野君は、私が脚立にのぼって本をおろしているのを見て、危ないから――と替わってくれた。
そんな風に男の人から女の子扱いされたのは初めてで・・恥ずかしかったけど、嬉しかった・・・。
そして、今の作業が終わってもう帰れるのに鷹野君は私がしていたシール貼りを手伝ってくれた。
これは、たまたま綾瀬さんが1人でやっていたのを見て、私が「手伝いますよ?」と言ったのが始まりだった。
でも、そうやって優しくされたらどうしていいか・・・。
私には、この小さな優しさが痛い・・・・。