幸せの音が響く
ビックリしたぁ・・!!




起きたら鷹野君がこっちに歩いてきてるんだもん・・・。

そりゃぁ、席が私のとなりだからこっちに来るのは当たり前なんだけど・・・まさか、こんな時間に来るなんて・・・。




てか、さっき私が驚いて名前を呼んでしまったから鷹野君が自分が起こしたのかと思って謝っちゃった。


なんか変に気ぃ遣わしちゃった・・・。



私が勝手に寝てただけなのに。




それより何か話さなきゃ。 

えっと、話題・話題!!



でも、そうやって焦れば焦るほど頭が真っ白になって何も思いつかない。


もうっ私のバカ!!




自分で自分がイヤになってると鷹野君が話かけてきてくれた。


ひとまず安心。


鷹野君の一言で会話が始まり、普通に喋っていると急に鷹野君の顔が私の真横に入ってきた。

少しでも振り向けば何かが起こる距離だ。


何故そうなったって――
   鷹野君が私の見ていた写真集を見せてよ?と言ってきたからで・・。



もう一瞬にして体は硬直し、心臓はバクバク。
勿論、言葉なんて出てくるはずもなく。


わ〜ッ身動きとれないし、どうすればいいの〜!?



このままじゃ鷹野君に心臓の音聞こえちゃうよ。

早く離れ・・・


と、もう緊張がピークに達しそうな所で鷹野君がスッと離れた。



よっ、よかった・・。


私はあからさまにホッとした。


そして、鷹野君は用事があるからと教室を後にした。



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