幸せの音が響く
友達と一緒にクラスに入ると黒板に席順の紙が貼ってあった。



・・・・やっぱり。

私は鷹野君の後ろ。

大抵、男女混合のアイウエオ順。


私は“高村 幸音”(たかむら ゆきね)だから鷹野君の後ろになる。


もっと他に“高橋”さんとか“高畑”さんとかいないかなぁ?
ちょっとユウウツ・・。



でも、唯一の救いは右隣が中学からの友達だってこと。
名前は南 涼子(みなみ りょうこ)

鷹野君に全く興味を示さない子。まぁ、彼氏がいるからなんだろうけど。
でも、涼子の性格にもよるのかな?
結構サバサバしてて、自分が好きになった人しか眼中に無い。って感じだから。


それより席・・。



「早く席替えしたいね」


ふいに涼子が話した。


「うん・・したい」

「だってこんな真ん中じゃ、落ち着かない」


と、2人で喋ってると鷹野君がやってきた。




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