幸せの音が響く
『よう!! また一緒だな。ヨロシクー』
席に着くなり、私に話かけてきた。
「うん、ヨロシクね」
私は、ありきたりな返事で答えた。
だって、それ以外なに話せばいいの?
でも、まさか話かけてくるなんて・・・ビックリした・・。
「大丈夫?」
涼子がコソッと言った。
「うん。でも話かけてくるなんて思ってなかったからビックリしちゃった」
「鷹野も苦手?」
「苦手って言うか・・どう接していいか分かんないし・・・。
でも・・そんなにきらいじゃない」
「どうって普通でいいんだよ。でも、まぁ・・幸の場合ゆっくりでいいんじゃない?
それに、男と関わる関わらないは幸の気持ち次第だよ」
“気持ち次第”って言葉が重たく胸に響いた・・・。