幸せの音が響く

確信

動きだした街を眺め、太陽の光が私達を照らす。


私は今、鷹野君に連れられて屋上にいる。

毎朝の状況に慣れ始めてきたところにこれだ。

もう、日々驚きの連続なのに話を聞けば、また驚いて。

屋上の話に関しては驚きもあったけど・・・嬉しいっていう思いがあった。

でも、嬉しいんだけど分からないことが・・。
だって『1人で使いたい』って言ってた人が他人を連れてくる?

それがちょっとひっかかって・・・。


だけど、今はそんな疑問を悠長に抱えている場合じゃない。


何故って―――誰もいない屋上に2人っきりだからだよッ。

朝の教室でも2人で同じ状況だけど、何かが違う。


何て言うか、さっき言った通り、鷹野君しか使わない場所に私がいるっていうのがいつもの空気を変えてるのかな。

余計に緊張する。




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