幸せの音が響く
昼休み、ご飯を食べながら幸に“朝の話の続き”と言って話題を恋愛にした。

ここなら誰もいないし、静かでいいかな?って思った。

ちなみに、ここって言うのは外。少し校舎から離れたこの場所は、桜の木が立ち並び下は芝生で、ささやかなベンチが置いてある。

以外と人が集まるこの場所。  なんだけど、校舎から離れてるせいかお昼になると誰も来ない。


ってワケで、天気もいいしここでランチタイム&ガールズトークします♪



「朝、話してたことだけどさぁ。恋してないの?
まだ、怖いとか?」

「うー・・ん・・」


わ、凄い悩ましい顔。
やっぱ、聞かない方がよかったかな?
でも、この反応だと好きな人いるっぽい。


「好きな人いるの?」

「あ、やぁ・・・」

「いるんでしょ。良かったじゃん恋出来て!!」

「うん・・・でも・・」

「でも何?」

「私が恋って・・変じゃない? だって・・・」


と、幸は俯きながら言った。  幸の心の傷が分かる分、胸が切なくなった。だから尚更、恋をしてほしいと思う。


「変じゃないよ!!普通だって言ってんじゃん。もう大丈夫だよ」

「・・そうかなぁ?」

「私がそうだって言ったらそうなのッ!!
で?誰なの?好きな人」

「え!?・・・あ〜・・」

「・・鷹野?」

「!?・・何で・・」

「ん〜何となく?じゃぁ、幸の好きな奴って鷹野なんだ」

「あ・・・うん」


ビンゴ!!
やっぱりそうか。

幸は鷹野が好きなんだ。



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