幸せの音が響く
何で私は鷹野君を好きになったんだろう?


どうせ恋をするなら望みのある恋をしたかった。



私の中にあなたという種が植え込まれ、次第にその種は芽を出し成長する。
知らぬ間に大きく育ってしまった種はとどまる事無く伸び続け、やがて時が来れば花を咲かす。

でも、花が咲くのはわずかな確率・・。

成長段階で茎が途中で折れてしまったり、自分自身で花を咲かすのをやめてしまったり・・・。

そして私は、きっと自分自身で花を咲かすことはなく、蕾のまま心に閉まっておくことに・・。



心の中で、大事に大事にその花を――想いを閉まうことしか出来ない。


だって、望みの無い――

ううん。もしかしたら1%ぐらい可能性はあるかもしれない。

けれど、私は・・・。

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