幸せの音が響く
以前、鷹野君に屋上に連れてってもらった時に夢を思い浮べた。



私は、一緒に手を繋いで歩くことも夢だけど・・もう一つだけ夢がある。

それは――――



2人で手を繋ぎ、澄み切った青空を眺めること――


そして、ここで重要なのは、会話はしないってこと。 
会話を外して2人の間に流れる空気を感じたい。




これが私のもう一つの夢



私は、こういう風に穏やかに過ごしたい。


これを友達に言ったら、渋すぎ〜ぃって言われ共感してくれる人が少なかった。 
でも涼子は、そういうのもイイよね!!って言ってくれたっけ。

ただ友達は、2人で空を眺めるのはいいけど会話が無いのが嫌〜とか言ってた。沈黙が怖いとか何とかで理由は様々。
でも私は、沈黙が嫌だとは思わないんだよね。

で、これを言ったらまたまた共感してくれる人がいなかったよ。

みんなが苦手とする沈黙を私は逆に好き。

なぜ好きかっていうと・・―



沈黙は2人の世界だと思うから。


2人の間に流れる空気は、その2人が作るもので世界に一つしかなくて。

そう考えると、沈黙って素敵なんじゃないかなぁ?

と思う。






私が思い描く夢は、いつか叶うのかな・・・――


< 59 / 186 >

この作品をシェア

pagetop