幸せの音が響く
5時間目が終わった休み時間

南が教室に戻ってきた。


『あれ?高村は?』


席に着いたばかりの南に自然と聞いてしまった。

最近、高村と話す機会が増えたと同時に南ともよく話すようになった。


「・・気になる?」

『はっ!?や、別に・・。ただ5時間目いなかったから』


いきなり意味深な返答にたじろいでしまった。

気になるっちゃ気になるけど。


「ただのサボりだよ。
ちゃんと6時間目は出るって。
ていうかさぁ・・・」


・・・ていうかさぁで南が少し考え込んだ。
なんだ?


「あんた今日ヒマ?どうせヒマでしょ?放課後ちょっと私に付き合ってよ」

『どうせヒマって・・こんな色男にそれはねぇんじゃねぇ?まぁいいけど』

「自分で色男言うな。気持ちわりぃ。じゃぁ、放課後保健室な」 



保健室?何なんだ?

愛の告白か?


なーんてな。

もし、愛の告白だとしても俺には高村がいるし♪

他の女には目もくれねぇぜ


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