幸せの音が響く
さて、じゃぁ保健室に・・ 


「響〜♪」


ぅげっ・・この声は水澤。   何なんだよ?今から保健室に行こうって時に。

朝もコイツに捕まって高村との話を邪魔された。


「ねぇ、一緒に帰らない?ついでにカラオケ行こうよッ」

『ごめん。俺今から行かなきゃ行けねぇ所あんだ。じゃぁな』

「待ってよ。じゃぁ私もそこに行く」


はぁっ!?何言ってんだよ?着いて来んなって。


『ダメ。カラオケは他の奴と行けよ』

「えー響がいなきゃつまんないじゃーん。
その用事っていつ終わるの?」


あ〜もう!!行けねぇって言ってんのに分かれよッ
何なんだよお前。朝といい今といい俺の邪魔をするのとイラ立たせるのが相当好きらしいな。


『だから・・』


少しイラだった声でもう一度無理だってことを言おうとした時――


「鷹野。道重先生が探してたぞ」


そこには白衣を着た男が立っていた。

保健医の佐伯だ。

ナイスタイミング!!
いい所に来てくれたぜッ
助かった〜ぁ。これで解放される


『そういうわけだから。
じゃぁな』


じゃぁなと言い終わる前に俺は水澤のそばから離れていた。

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