幸せの音が響く

“人の気持ちを弄ぶのは嫌”


ってことは・・―


『遊ばれたってこと!?』

「・・あんたどんな想像した？」


『え、いいように使われて挙げ句の果てに一方的にポイ？』

「やっぱりね｡
遊ばれたって言うより、からかわれたって感じ？」

『からかわれた・・？』


高村に俺の知らない傷がある｡

高村の傷を知りたいと思う一方、知ってしまったら後悔するんじゃないかという思いが交差した｡

でも、知らず知らずのうちに俺の口から言葉が出ていた｡


『高村の傷ってなに？
からかわれたってどういうこと？』


俺の言葉に南が考え込んだ｡

あ、やっぱり聞いちゃいけねぇか・・｡

知ったら後悔するんじゃねぇかと思ったくせに、知ることが出来ないと分かった瞬間ガックリくるなんて・・・｡



とりあえず、ごめん・・って言って違う話をしようとしたところ――


南から衝撃的な言葉を聞いた｡