幸せの音が響く
高村と一緒にいて居心地が良いのは、人を罵ったりしないからだ。
だから高村の周りの空気が優しいんだ。
「そうだ、もう一つ」
『まだあんの?』
「幸って、今はあんたとそれなりに喋るけど他の奴らとは一切喋らないって気付いてる?」
『え?』
「やっぱりね。あんた一体、幸の何見てたんだよ?
あいつがクラスの男子と喋るのはあんたぐらいだよ?」
『マジで!?え、それってなんか・・』
「喋るのは席が隣で委員会も一緒だから―だったりするかもよ?」
『お前何なんだよ!?』
「イイ事ばっかだと調子乗るだろ?」
ひでぇ何て奴だ。
でも、そっか・・。
高村って今でも男子と喋んないんだ。全然気付かなかった。
「そういや、あんたの傷って何?」
『へ?』
南に傷を聞かれると思ってなかった。
「ま、話しづらいならいいよ」
『別にいいよ。そんな苦しいことじゃないから。
俺、中学ん時に付き合ってた子がいて。まぁ、俺から告ったんだけど。
最初の彼女ってこともあって結構浮かれててさ。
毎日楽しく過ごしてたのに、ある日彼女が他の男と腕組んで歩いてるのを見たんだ。
一気に不安と疑問が押し寄せてきた。
本当はその日、俺と会う約束してたのに彼女の方から急な用事が入ったってダメになったんだ。
でも、俺の一方的な想像かもしれないし一緒に歩いてるからって勝手に決め付けるのは良くないと思って、不安に思うくらいなら本人に聞けばいいと思って翌日聞いたんだ。
そしたら・・―
“あ〜見られてたんだ。
ま、そういうこと。
響って学校でも人気あるし、付き合いたいって思う子達がいる中で告られたわけだし、これは付き合うべきでしょ〜ってな感じで、とりあえず付き合っただけだから。
それに、付き合う男はカッコイイ方がいいでしょ?
自慢出来るし♪
てなワケで好きでも何でもないから別れよ”
って言われた。
もうマジでショックだよ。俺は本気なのにあっちは遊びだろ?
あり得ねぇだろ。
俺のこと何だと思ってんだって感じ。
だから高村が思う、男が信じられないって気持ち分かるんだ。
俺はそれの女版だから』
だから高村の周りの空気が優しいんだ。
「そうだ、もう一つ」
『まだあんの?』
「幸って、今はあんたとそれなりに喋るけど他の奴らとは一切喋らないって気付いてる?」
『え?』
「やっぱりね。あんた一体、幸の何見てたんだよ?
あいつがクラスの男子と喋るのはあんたぐらいだよ?」
『マジで!?え、それってなんか・・』
「喋るのは席が隣で委員会も一緒だから―だったりするかもよ?」
『お前何なんだよ!?』
「イイ事ばっかだと調子乗るだろ?」
ひでぇ何て奴だ。
でも、そっか・・。
高村って今でも男子と喋んないんだ。全然気付かなかった。
「そういや、あんたの傷って何?」
『へ?』
南に傷を聞かれると思ってなかった。
「ま、話しづらいならいいよ」
『別にいいよ。そんな苦しいことじゃないから。
俺、中学ん時に付き合ってた子がいて。まぁ、俺から告ったんだけど。
最初の彼女ってこともあって結構浮かれててさ。
毎日楽しく過ごしてたのに、ある日彼女が他の男と腕組んで歩いてるのを見たんだ。
一気に不安と疑問が押し寄せてきた。
本当はその日、俺と会う約束してたのに彼女の方から急な用事が入ったってダメになったんだ。
でも、俺の一方的な想像かもしれないし一緒に歩いてるからって勝手に決め付けるのは良くないと思って、不安に思うくらいなら本人に聞けばいいと思って翌日聞いたんだ。
そしたら・・―
“あ〜見られてたんだ。
ま、そういうこと。
響って学校でも人気あるし、付き合いたいって思う子達がいる中で告られたわけだし、これは付き合うべきでしょ〜ってな感じで、とりあえず付き合っただけだから。
それに、付き合う男はカッコイイ方がいいでしょ?
自慢出来るし♪
てなワケで好きでも何でもないから別れよ”
って言われた。
もうマジでショックだよ。俺は本気なのにあっちは遊びだろ?
あり得ねぇだろ。
俺のこと何だと思ってんだって感じ。
だから高村が思う、男が信じられないって気持ち分かるんだ。
俺はそれの女版だから』