幸せの音が響く
響とは保育園時代からの付き合いだ。
大親友の頼みとあらば一肌脱ぐしかねぇだろ!!
なんせ、久しぶりの恋だしな。

まぁ、高村が行くって言わなきゃ何も始まんねぇけど。


「あ、幸帰ってきた」

『なぁ南から誘ってみてくれよ?俺から言ったら断られそうだし・・』

「何で私が言わなきゃいけないんだよ。あんたが一緒に行きたいんだろ?だったら自分で言いな」

「わー・・相変わらず冷てぇな。まったく、お前には優しさってもんがねぇのかよ?」

「あ?うっせぇよ。
男がこれくらいのことでウジウジしてんじゃねぇって言ってんだよ。お前も男なら黙って見届けろ」

「お前なぁッ、もうちょい言い方ってもんがあんだろ!?遊園地連れてってやんねぇぞ!?」

「あ〜結構ですよ!!
誰もあんたに連れてってもらいたきゃねぇっつーの!!鷹野がどうしてもって言うからだろ!?」

「ぁあ?何だとこらぁッ
こっちだって誰がお前みたいな奴と!!」

「ちょっ、涼子なにやってんの?やめなよ」


俺と南の口ゲンカに高村が止めに入った。


「なに?どうしたの?」

『いや、実はさぁ・・』



少し戸惑いながらも響が遊園地の話を切り出した。








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