君の色
南智も同じだから。
「じゃあ俺はこっちを使うから南智はそっちね」
そう言って南智をベッドに座られた。
そっとカーテンをしめて。
「南智、おやすみ」
―――キーンコーンカーンコーン
チャイムの音で目を覚ました俺は
驚いた。
「な…ち?」
俺が寝ていたベッドのすぐ隣で
南智が寝ていた。
イスを隣にもってきて
ベッドに俯せになっていた。
「せ、先生?南智…」
俺は恥ずかしくなり先生をよんだ。
「あら。おはよう」
のんきに挨拶している場合じゃないのに。
「おはようございます。あ、の南智っ」
先生…気づいて。
「あ〜南智さん。悠司くんが寝てすぐにね
『なんか眠れないんだ』って言って
悠司くんのとこへ行ったのよ」
そーだったんだ。
「悠司くんの隣がよっぽど安心したのね。
すぐに寝たわよ」
フフフッ。と笑ってどこかへ行ってしまった。