君の色



――ガラッ

ゆっくりと開けたドアの間から見えたのは
綺麗な顔立ちの男の子。

春の横まで歩くと教室を見渡して 自己紹介を始めた。

「はじめまして。赤木悠司です」

…ゆ…悠司ー!!

私は思わず立ち上がった。
だってだって…

「あんなにカワイかったじゃないー!!」

「えっ!どうした。お前たち知り合いか?」

「えっと…」

説明しづらい…。

「…もしかして…南智?」

どうやら悠司も気づいたようだ。

「ひ、久しぶり。うちの学校だったんだね。
連絡してくれればよかったのに」

「ごめんね。南智をびっくりさせたかったんだ」

相変わらずだ。
そのマイペースというか…。


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