Diamond Princess
「…胡桃、本当に男に見える。」
髪は長いままだけどね?
「駿樹、ペタペタ触るのやめて。」
なぜかあたしを確認するように触る駿樹。
「……本当に胡桃なのか、確認中。」
…本当に訳が分からない。
未だに凛ちゃんの視線があたしに突き刺さるので、そっちに視線をやると凛ちゃんの顔が緩んでくる。
「胡桃っ、これでいいか?」
そういって祐樹が渡してきたのは、鬘。
……しかも、黒髪に赤メッシュというなんとも不良を感じさせる鬘。
これでいいんですか?
あたしに不良みたいになれっていってんの?
…ふざけんなし。