Diamond Princess
story.1
カーテンの隙間から、そっと光が差し込む。
「んっ・・・・まぶしぃ」
布団の中に潜り込む。
すると、トントンと扉の叩く音で目が覚める。
「胡桃さま、朝食の用意が出来ました。」
「今、行くぅ・・・・。」
「はい。お待ちしております。」
はぁ、今日もかたっくるしい一日になるのか。
やだなぁ・・・・でも前に一度、専属の執事にこれを言ったら「仕方がありませんよ。あなた様は、藍沢グループのお嬢様ですから・・・。」と優しく微笑みながら言われたのを、覚えてる。
ベットからのっそのっそと起き上がり、大きなあくびをする。
ふわぁぁぁぁぁぁぁ
「だる~~~。」
「お~~~~い!く~る~み~~~!おっきろぉぉ~」
バンッッ
「・・・・・・・・・・・あれ?起きてたのかよ」
ちぇーと、いじける馬鹿シスコン兄貴。
「早く行くよ。馬鹿」
「え~~、おにぃちゃんって言えよぉ!」