光の魔法を君に
小さいけれど微かに人の話し声が聞こえて走るのをやめて静かにそちらへ向かう。
「・・・あ・・・で・・・まって・・」
小さすぎて聴こえない・・・。
草の陰からチラリを盗み見すると
そこにいたのは・・・・
フードをかぶった知らない男の人と・・・
鈴がいた・・・・
そして、
はっきりと聴こえた紛れもない疑いの言葉・・・・
「あたしになんの疑いも抱いてないわ。大丈夫、欺ける。
光の者はね・・・・」
そして鈴は今までに見たことも聞いたこともない不気味な笑みと低く憎しみと楽しみが混じった声を発した・・・。
「そうか・・・ならいい。くれぐれも上手くやれよ。
. . . .
鈴ひめさま。」
男の意味深な言葉、鈴の信じられない言葉・・・
あたしの頭の中をグルグルと回ってる。