光の魔法を君に


鈴はあたしの声に反応する。



近くに誰もいないことを確認するようにあたりを見回してから





「・・・夢羽?」


いつもと同じ高さの声を発した。



「すず・・・・!ら・・・蘭が朝ごはんできたって!」

悟られないように笑って





何も知らないように振る舞う。




「そう?捜しに来てくれたんだ!ありがと♪」


いつもと同じ笑顔で笑いかける・・・。





「・・・ぅ・・うん!!

おなか減ったよ!!はやく行こう!!」



あたし・・・引きつってないよね・・・。



鈴の手をとり背を向けて走り出す。








顔を見られないように・・・・





< 144 / 565 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop