光の魔法を君に
「っ・・・!!」
短剣を抜き、その場に投げ捨てる。
カラン・・・・
乾いた金属音があたりに響き渡る。
「夢、羽?」
蘭があたしを呼ぶ。
あたしはあたりに殺気を張り巡らす。
あたしを討とうとしたものがいないか見つけるため。
「動かないでっ!!」
必死に叫ぶ。
もう、立ってるのがやっと。視界がぐらりと回ればあたしを倒そうとする。
「・・・・風・・・」
風を呼ぶと四八方に飛んで行かせて・・・
青々とした空と・・・風の報告を、最後にあたしは意識を失った。