光の魔法を君に
「夢羽!!」
倒れていく夢羽がスローモーションに見える。
手を伸ばし必死に走るけど届かなくて・・・・
ボフ・・・・
倒れたのは大きく変化したコウの背中の上だった、
地面に倒れてなくても安心はできない。俺は夢羽に駆け寄ると、
「癒」
一言つぶやいて夢羽の赤く染まった胸に手を当てた。
温かな光が夢羽を包み込むけど傷口も塞がっていくけど・・・・
夢羽の顔色は良くならない。
俺は焦って一気に魔力を吐き出す。
「・・・夢羽・・・!夢羽!!」
必死に名前を呼んでも返ってこない応え。