光の魔法を君に
「こちらこそよろしくね。小さな可愛い鈴、」
優しい、お言葉。
王妃様は天使のよう。
「・・・・」
王妃様の背中には白い羽が生えてても違和感はない。
そう考えていたら、王妃様が背中から小さな女の子を出した。
そして・・・
「コノ子はあたしの娘、夢羽よ。」
ほら、夢羽挨拶は?
優しく促す。
女の子は王妃様の服のすそを握りしめながら
「はじめましゅて・・・・夢羽といいましゅ・・・。」
たどたどしい言葉。
その子の顔はさすが王妃様の娘と言ったところだろうか、
可愛らしく、小さな天使だった。
「はじめまして・・・・鈴です。」
自然と挨拶の言葉が出た。気が付けば名乗っていた。
「夢羽は今、3歳なの、鈴は4歳くらいかしら?」
「いえ、今、5歳ですわ。」
母の言葉に刺を感じ上を見上げたが逆光になってわからなかった。