光の魔法を君に
王妃様はそんなあたしをみて・・・
優しく抱きしめてくれた、
至るところから血が流れていて腕の方向が変になっている。
端から見たら多い被さってるみたいにしか思わないけど、
暖かな温もりで包んでくれた。
「私の為なんかにそんな綺麗な涙はもったいないわ。」
耳元で聞こえる声は優しかった。
お母様なんかよりも
優しく強かった。
「ありがとう」
一言だけ言うと王妃様は夢羽を飛ばし・・・
あたしの手を掴んで
「殺しなさい。」
覚悟を決めた瞳を向けた
そんな瞳に逆らえるコトなんて無くて
「氷華鈴音。」
死の呪文を口にした、
王妃様の足元から氷の華が咲き始め、
鈴の音が鳴り終われば
王妃様は氷の中で息絶えてた。
優しい微笑みと
「 」
言葉を残して