光の魔法を君に


も・・しか・・して・・・・



あの時の記憶が蘇ってあたしに囁く。




『太陽は・・・血を吸って相手を殺す・・・生き物だよ。』





「・・・ブラッディ・・・」



魔属でも、人間でもない。



血を吸って、相手の命の源を吸うまで渇きを満たせない・・・



けれど、体は丈夫で魔法も使える。




ブラッディと呼ばれる吸血鬼・・・・




けど・・・



「ブラッディは・・・噛まれないとならないはずじゃ・・・」


太陽はブラッディじゃない。




ブラッディなら、とっくに分かってた。






「・・・そう、俺はあの後、噛まれて、ブラッディになった。そして、そいつの命と血を喰らったんだ。」


___血を吸う、残忍な生き物に。




「・・・っ・・・」



傷ついてる太陽に・・・何を言えばいいの?




「・・・だから・・早く離れてくれ・・お前を・・・命を・・喰らってしまう前に・・・」


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