光の魔法を君に


「・・・太陽。」



俺を名を口にする。




その音には怒りが混じっている。





「・・・・夢羽に何をしたかわかっているのか?」



静かに俺に問う。



けれど、内心冷静ではないはず。






「・・・あぁ、俺は夢羽を2回も傷つけた。」



昔、夢羽に言った。




__残忍なブラッディ。


__血を求めるあまり我を失う。


__だから、誰であろうと油断するな。


__例えそれが仲間であったとしても。





「・・・俺は夢羽の血を求めた。もう、コレ以上夢羽を傷つけたくない。



ブラッディなんて生きていてはいけない生き物なんだ。」





だから、






「____殺せ」




同じ口で

同じ舌で

同じ心で




仲間に“殺せ”と願う俺は・・・・




生きていてもいいのだろうか・・・?




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