光の魔法を君に
「行こう。
夢羽。俺たちはココにいるべきじゃない。」
優しくあたしの肩を抱きながら村から出る。
もう、何も見えない。
何故?何故?
疑問しか浮かばない。
何故?そんな“恐ろしいもの”を見るような目であたしを見るの?
「夢羽。落ち着いて。
大丈夫、俺がいるよ。もうすぐしたら蘭が服を持ってきてくれるから。」
そう言ってあたしを抱えるとまた“瞬間移動”をする。
「俺は夢羽の味方だから。」
空の力強い言葉でさえあたしには溶け込まない。
もう、何でもよかった。
何でもいい_______