光の魔法を君に
すると、コウが
「夢羽、ガキちゃうねんから。離したり。」
夢羽の肩に前足を置いてべリッと引き剥がした。
その行動に俺の中のモノが落ち着いた。
あのまま、だっただどうなっていたか・・・・。
「・・・・コウ。」
すると、今度はコウに抱きついた。
「・・・なんや。人肌が恋しいんか?」
「・・・・違うよ。ただ、何かに触れてたい。」
消え入るような声。
嗚呼、そうか。
俺が太陽を殺してしまわなかったけれど、夢羽はそう思っていたのか。
安心して、でも、心の中には不安もあってそれを誰かに触れると言うことで安心に変えてるのか。
「・・・それやったら、空に触れえ。空は夢羽を思って殺さなかってんで。」
チラリと俺を見る。