光の魔法を君に


「・・・記憶?」


不可思議な言葉。




何故、記憶が夢羽を苦しめる?





「・・・夢羽の失われた記憶や。」


「・・・・!!!」




___失われた記憶。






「・・・王妃様が消した記憶が夢羽の中に蘇ってきたんや。」



「・・・何故?」



記憶は失ったら戻らないはず・・・




「・・・時間や。それに、王妃様が夢羽の記憶を消したときは不完全だったんだろうな。」



「・・・不完全・・・」




じゃあ、夢羽は記憶を取り戻す・・・。


それは、俺の正体を知るってことか・・・・





「・・・・・・もうそろそろ夢羽が起きる。ココにおったれよ。」


「あぁ。言われなくても。」






夢羽を見る。



苦しみに歪んだ顔。

頭をきつくきつく握ってる手。

額にうっすらとにじんでいる汗。





全てが苦しみを物語っている。



< 366 / 565 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop