光の魔法を君に
ドカーン!!
壁が大きな音を立てて崩れていく。
王もそれに気付いたのか、剣を振り下ろす手を止めた。
あたしはその瞬間に、
「っく・・・!!」
剣を振り斬りかかったが、空を切った。
「何者だ。」
誰に話しかけてると思えば
聞こえた、声。
「__お久しぶりです。国王。」
紛れもなく、空の声。
でも、空が・・・ここに来るわけ・・・・
「・・・・・お前、あの時の皇子か。」
「えぇ、貴方によって目醒めた“闇色の者”ですよ。」
確かに、空の声だった・・・。
いつもの、優しい貴方の声・・・。