光の魔法を君に


☆★☆



みんなが寝静まった頃

夜が降りてくる。


涼しい風が吹く中、あたしは空の隣に座っていた。。


「・・・アイツは?」



城が崩れる前にあたしたちは抜け出した。



けれど、アイツが抜け出したのかは分からない。




「・・・お兄ちゃん・・とか、鈴とか・・・生きてるかな?」







死ぬはずない。







そんなことは分かっていても、拭いきれない不安があたしに覆いかぶさる。




「・・・生きてるよ。」



空があたしを慰めるように言葉を紡いだ。





生きててほしい。けど、



____戦いたくない。








生きてると言うコトは、この後に待つ戦いで・・・会わなければならないと言うコト。








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