光の魔法を君に
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みんなが寝静まった頃
夜が降りてくる。
涼しい風が吹く中、あたしは空の隣に座っていた。。
「・・・アイツは?」
城が崩れる前にあたしたちは抜け出した。
けれど、アイツが抜け出したのかは分からない。
「・・・お兄ちゃん・・とか、鈴とか・・・生きてるかな?」
死ぬはずない。
そんなことは分かっていても、拭いきれない不安があたしに覆いかぶさる。
「・・・生きてるよ。」
空があたしを慰めるように言葉を紡いだ。
生きててほしい。けど、
____戦いたくない。
生きてると言うコトは、この後に待つ戦いで・・・会わなければならないと言うコト。