光の魔法を君に
・・ドコ?
・・・どこにいるの?
必死に鉄格子に中に目を向ける。
そして、見つけた。小さな小さな声が、あたしを呼んだから。
「・・・む・・う・・?」
間違えたりはしない。
決して、聞こえた声をもう、聞き逃しなんか。
「・・・愛華!!」
愛華のいる鉄格子に駆け寄る。
「・・むう・・むう!!」
愛華が涙をぽろぽろと流し、あたしの手を掴む。
「・・ご・・めんね・・ごめんね・・・」
「もう、いいよ。いいから。」
優しく、頭を撫でる。
___もう、いいの。
「愛華、さがって。」
泣きじゃくる愛華を後ろに下がらせ、
「・・・爆!!」
ボロボロと崩れ落ちる鉄格子。
「夢羽!!」
___ギュ・・・。
「・・・愛華、」
あたしに抱きついて泣く。