光の魔法を君に
力強く、腕を掴まれる。
「・・・!!!」
振り返れば、
「・・・おマエ、美味ソうだナ。」
ニタリ、
笑ってあたしに牙を近づける。
____血を求めるブラッディ
「ぃ、やぁあああ!!・・・~~~~~っ!爆!!」
牙が触れ思わず相手を吹っ飛ばす。
「・・っはぁ・・っはぁ・・・」
ギュッと自分の手を握る。
「夢羽!!急いで!!鍵が、壊れてる!!」
蘭があたしを急かす。
恐怖心でいっぱいになりそうな自分を必死に抑えて最も信頼している相棒を呼ぶ。
「コウ!!!」
ストッと優雅に着地する。
「なんや、またおぞましいな。」
「そんなことはいいから!!急いで!!」
コウの背に乗り走らせる。
「バク!ソク!」
2匹を呼び寄せ、みんなの方へ走らせる。