光の魔法を君に
「・・・っはぁ・・っぁ・・」
肩で息をしながら魔力を抑えていく。
「・・夢羽?」
みんなかこちらを心配そうに見る。
「こないでっ!!まだ!!来ちゃ・・・だめっ!!」
けれど、あたしは必死に声を張り上げ彼らを遠ざける。
「・・・っは・・・っぁ・・っ・・」
金銀印律。
それは全てを無に戻してしまうモノ。
それ故、体力も魔力も消耗が激しいし、コントロールがあまり聞かない。
関係ないところまで巻き込んでしまう可能性がある。
「夢羽、大丈夫なんか?」
コウが心配してあたしに問いかける。
「大丈夫だよ?・・・ちょっと・・!!」
何かの気配を感じ、急いで戦闘態勢になる。
___パンパンパンパン・・・
拍手をしながら空から優雅に降りてきた黒い服で身を包んだ人。
「いやいや・・・お見事。流石光の者だな。」
うっすらと笑みを浮かべあたしを見る。
「・・・貴方は誰。」
いつでも攻撃ができるようジェルノアに手をかける。
「俺か?俺はな・・・・」