光の魔法を君に
ただ、立ちすくんでいる空の服の裾を引っ張る。
「・・・空?」
空を見上げても、何も返ってこない。
呆然と立っている。
「あいつは・・・あいつは・・・親の仇なんだ。」
おもむろに口を開いた空から衝撃的な言葉が紡がれる。
「・・・・・」
「アイツが、俺の両親を殺したんだ。」
鋭い視線。
何もかもが憎いと言ってるようで。
___空の本当の闇に触れた気がした。
「・・・ごめん。みんなのとこに行こう。」
あたしを見て微笑む。
いつもの空の笑みなのに・・・
何か違う。
何かが違うの・・・・。