光の魔法を君に


それは、もう強く。



例え、あたしの涙が枯れるほど泣いても。


貴方が許してくれるかわからない。





「いいよ、今だけは泣いて。」


愛華が優しく背中をさする。



「・・も・・泣いてるよ・・。」

「・・・涙が枯れるまで泣いたらいいよ。ずっとこうしてるから」


もう、なんでみんなそんなに優しいんだろう。






「___ありがとう。」



大声で、泣いた。




もう、泣かないために。







例え、貴方があたしを何度突き放しても。
例え、貴方があたしを傷つけても。



自分のためにはもう、泣かないよ。







誰かのために。


貴方のために。



この涙を流そう。






___鈴、貴方はいま何を想っていますか・・・?







< 478 / 565 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop