光の魔法を君に
「・・・わかった。あたしと空で降りる。いい?」
渋々、頷く。と言ったところだろうか。
「大丈夫。あたしは光の者だよ?並大抵では死なないよ。」
___バケモノだから。
口から出ようとした言葉をグッと飲み込む。
こんなこと、言ったって何にもならないのにね。
「・・・・いこ!」
ジェルノアを持って、先に下に降りる。
空もあとから降りてくる。
一応、保護はかけてるけど・・・・。
まぁ、攻撃されたらやり返せばいい。
ストッ・・・。
あたしの着地の音が大地に響いた瞬間。
「放て!!」
「仕掛けろ!!」
大きな声で、出された命令。
「___まる聞こえだよ。」
口角を上げて、ちょっとだけ余裕の表情。
数秒後、矢と魔法が具現化した刃が降り注ぐ。
上を見上げて叫ぶ。
「炎龍!!」