光の魔法を君に
「・・おわ・・った・・・」
安堵したのは束の間。
すぐに空の声が聞こえる。
「夢羽!!“闇”が・・・!!」
下を見れば、“闇”が結界を溶かし全てを無に還そうと落ちていく。
ソラも黒く闇が支配する。
「・・・・っ!!」
最後まで、・・・最後まで・・・
「どれだけ・・・苦しめればきがすむのよぉ!!」
唇を強く噛み過ぎて血が流れ落ちる。
「・・・いやぁあああ!!!」
下から聞こえる声。
助けを求め、逃げまどう。
「・・・・・っ・・・」
___守れるのは、あたしだけ・・・。
フラフラと、する体で立ち上がり天を仰ぐ。
大きく、息を吸って・・・・。
「我、全ての魔力をかの者に移し皆を助けん!
森よ、山よ、空よ、
全てのものを守らんとするために。
神の吐息とともに。
救うべくする命を!!
ここに我の力を捧げん!!」
___聖天金銀龍