光の魔法を君に
落ちてくる彼女を抱きとめ、名前を呼ぶ。
「夢羽・・・夢羽・・・!!」
焦りと、不安が俺を支配する。
俺の涙が彼女の頬に落ちる。
うっすらと金色に輝く瞳を開く。
「・・・・・そら・・・?なか・・ないで・・よ・・・」
「っ夢羽!!」
「・・・そ・・・ら・・・鈴・・・を・・みん・・なを・・・」
「もういいっ!!喋るなッ!!」
夢羽は、ゆっくりと微笑んで、
「・・・好き、・・・・だよ・・・」
力も入らない中で一生懸命に手を伸ばして、俺の額にキスを落とす。
そして、瞳を閉じるとガクン、と腕が地に落ちる。
「・・・夢羽!?夢羽・・・夢羽ーーーーー!!」
金色に輝く瞳を閉じ、
銀色に煌めく髪を血で汚し、
夢羽は、意識を失った。