光の魔法を君に
「―――それで、お兄ちゃんとはいつ付き合うの?」
お粥はすでに消化されお菓子やフルーツを胃に溜め込むあたしの言葉に各々が違う反応を示す。
蘭は大爆笑してるし、
愛華はむせてるし、
鈴は口に含んでいたお酒を吹き出した。
「……っははは!いやぁ、夢羽、っふぅ、くっ………」
「ッケホ、ッケホ………あのね………ッン」
「…………………」
「みんな何て言いたいのかわからないですよ?」
こてん、と首を傾げる。
「夢羽、あのね。ほらっ鈴」
「………あのね、夢羽。私たち付き合ってるの。」
蘭に背中を軽く押され照れ臭そうに、でも嬉しそうに頬を紅く染めて話す鈴はほんとにかわいかった。
「――って、おめでとう!!やー、うんおめでとう!」
ギュッと鈴の手を握り笑う。
うん、良かったー。
やっと、やっと、
「自分を、赦せたんだね。」
鈴は自らを戒める行動がよくみえる。あたしたちを騙していたときだって、瞳には悲しみが宿っていた。
ふわり、と空が何時も笑っている様に私も笑ってみる
次第に鈴の瞳に涙が溢れてきて頬を伝うけれど、決して哀しい涙じゃない。
その証拠に鈴は、
―――微笑んで、あたしを抱き寄せた。